2018年06月29日
近視その1・・・屈折性近視
ブログ 近視
最初はやっぱり近視のお話ですね。当センターの会員様の多くは近視の方、その中でも
7割くらいは小学生が占めています。残り2割が中高生、1割が社会人といったところ。
近視以外にも弱視、老眼のトレーニングで通っている方もいます。
近視ときくと「近くが見えて遠くが見えない(ぼやけてしまう)」と思ってしまいます
よね。もちろんそれは正しいのですが、そのメカニズムとなると頭の中が「???」と
なってしまう方が多いんじゃないでしょうか?
そのあたりを見ていきましょう。
まずは屈折性近視についてです。近視には2種類、屈折性近視と軸性近視があります。
通常は屈折性近視から始まって、軸性近視が加わっていき、両方の近視をもつことに
なります。
ではどうして屈折性近視になってしまうのか。本来は眼の構造をしっかり理解してから
の方が良いですが、ここでは簡易的な模式図を使って説明することにしましょう。
私たちは無意識のうちにピントを調節して遠くでも近くでもクッキリと見ることができ
ますが、ピント調節は「水晶体」というレンズの役割を果たすものと、その水晶体を
動かす「毛様体」という筋肉、この2つで行っています。
遠くを見るとき、近くを見るとき、それぞれ下図のように毛様体の働きによって水晶体
の厚さが変化します。
遠くを見るときは「毛様体」という筋肉はリラックス状態で「水晶体」というレンズは
薄い状態です。
逆に近くを見るときは「毛様体」は緊張状態(力を入れている状態)になって「水晶体」
は分厚く膨らみます。
虫眼鏡もそうですが、レンズは分厚く膨らんでいる方が光は強く屈折しますよね。
②のように、近くからの光の像を網膜上にピントを合わせるには光を強く屈折させなけ
ればいけないので、レンズを分厚く膨らませるのです。
この時「毛様体」は緊張状態になっています。
例えば漫画やテレビ、今のご時世だとスマホやタブレットなんかを長時間見続けること
で②の状態、つまり「毛様体」の緊張状態が長く続いてしまい、その結果「毛様体」が
凝り固まって、リラックス状態(①の状態ですね)に戻らなくなってしまうことがあり
ます。
そうするとどうなるか、下図のように、レンズも分厚く膨らんだままになるので、光の
屈折も強いまま。その状態で遠くを見ると、強く屈折した光は網膜の手前で像を結んで
しまい、網膜にはぼやけた像が映ります。
そう、これが屈折性近視、「近くは見えるけど遠くはぼやける」ですね。
ところで、会員様のお父様の中には「近視になった瞬間を覚えている」とおっしゃる方
もいます。その方の話では
パソコンを使ってのゲームにハマっていて、毎日何時間も、ときには徹夜でモニターと
にらめっこしながらゲームをしていたそうです。
ある時、やはり明け方までゲームをしていたそうで、ふと壁にかかっている時計をみる
と、ピントが合わずにぼやけて針が読めなかったそうです。
今は疲れているからピントが合わないだけで、ひと眠りしたらもとに戻るだろうと思っ
たそうですが、それ以来もとに戻ることなく、結局メガネ生活になったそうです。
まさにこのとき、毛様体の緊張が長く続きすぎて毛様体が凝り固まってしまったんです
ね。
もしこのとき視力回復トレーニングを正しく行っていれば、もとに戻ってメガネのお世
話にならなかったかもしれませんね。残念。。。
7割くらいは小学生が占めています。残り2割が中高生、1割が社会人といったところ。
近視以外にも弱視、老眼のトレーニングで通っている方もいます。
近視ときくと「近くが見えて遠くが見えない(ぼやけてしまう)」と思ってしまいます
よね。もちろんそれは正しいのですが、そのメカニズムとなると頭の中が「???」と
なってしまう方が多いんじゃないでしょうか?
そのあたりを見ていきましょう。
まずは屈折性近視についてです。近視には2種類、屈折性近視と軸性近視があります。
通常は屈折性近視から始まって、軸性近視が加わっていき、両方の近視をもつことに
なります。
ではどうして屈折性近視になってしまうのか。本来は眼の構造をしっかり理解してから
の方が良いですが、ここでは簡易的な模式図を使って説明することにしましょう。
私たちは無意識のうちにピントを調節して遠くでも近くでもクッキリと見ることができ
ますが、ピント調節は「水晶体」というレンズの役割を果たすものと、その水晶体を
動かす「毛様体」という筋肉、この2つで行っています。
遠くを見るとき、近くを見るとき、それぞれ下図のように毛様体の働きによって水晶体
の厚さが変化します。
遠くを見るときは「毛様体」という筋肉はリラックス状態で「水晶体」というレンズは
薄い状態です。
逆に近くを見るときは「毛様体」は緊張状態(力を入れている状態)になって「水晶体」
は分厚く膨らみます。
虫眼鏡もそうですが、レンズは分厚く膨らんでいる方が光は強く屈折しますよね。
②のように、近くからの光の像を網膜上にピントを合わせるには光を強く屈折させなけ
ればいけないので、レンズを分厚く膨らませるのです。
この時「毛様体」は緊張状態になっています。
例えば漫画やテレビ、今のご時世だとスマホやタブレットなんかを長時間見続けること
で②の状態、つまり「毛様体」の緊張状態が長く続いてしまい、その結果「毛様体」が
凝り固まって、リラックス状態(①の状態ですね)に戻らなくなってしまうことがあり
ます。
そうするとどうなるか、下図のように、レンズも分厚く膨らんだままになるので、光の
屈折も強いまま。その状態で遠くを見ると、強く屈折した光は網膜の手前で像を結んで
しまい、網膜にはぼやけた像が映ります。
そう、これが屈折性近視、「近くは見えるけど遠くはぼやける」ですね。
ところで、会員様のお父様の中には「近視になった瞬間を覚えている」とおっしゃる方
もいます。その方の話では
パソコンを使ってのゲームにハマっていて、毎日何時間も、ときには徹夜でモニターと
にらめっこしながらゲームをしていたそうです。
ある時、やはり明け方までゲームをしていたそうで、ふと壁にかかっている時計をみる
と、ピントが合わずにぼやけて針が読めなかったそうです。
今は疲れているからピントが合わないだけで、ひと眠りしたらもとに戻るだろうと思っ
たそうですが、それ以来もとに戻ることなく、結局メガネ生活になったそうです。
まさにこのとき、毛様体の緊張が長く続きすぎて毛様体が凝り固まってしまったんです
ね。
もしこのとき視力回復トレーニングを正しく行っていれば、もとに戻ってメガネのお世
話にならなかったかもしれませんね。残念。。。