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2018年10月20日

近視その2・・・軸性近視

ブログ 近視

以前、屈折性近視についてお話ししました。今回はもう一つの近視である「軸性近視」
についてのお話です。

屈折性近視は毛様体という筋肉の緊張が固定化し、水晶体というレンズが厚い状態の
ままになってしまうことによって起こるものでしたね。詳しくはこちら

よく聞く仮性近視というのは実はちゃんとした定義はないのですが、屈折性近視の初期
段階を指していると考えれば良いと思います。

では軸性近視とはどのようなものでしょうか?軸性近視は成長期の子どもに起こるのが
特徴で、眼球が成長して大きくなるときに目の奥に向かって細長く伸びてしまう(これ
を眼軸が伸びると表現します)ことによって起こります。

えーっ!眼が延びちゃうの?そうです。延びるんです。ちょっとビックリですよね。
大雑把ですが、正常な人の眼球がピンポン玉だとすると、軸性近視の進んだ人の眼球は
卵みたいなものですね。

実際に近視が進んでしまった方がこのことを知ると結構ショックなようです。
「マ、マジか・・・。俺の眼も・・・。」という感じになる方もいますね。

では、眼軸が伸びるとどうなるのでしょうか?単純に考えると、眼軸が伸びると当然
網膜が後ろに移動するので、焦点が網膜の手前にズレてしまいます(下図)。

軸性近視1

焦点が網膜の手前、これって屈折性近視のときと同じですね。やっぱり遠くにはピント
が合わずにぼやけてしまう。でも近くはピントが合う。まさしく近視!

そして、軸性近視が成長期に起こるのは、からだが大きくなるときに眼球も大きくなる
ので、このとき眼球も変形できるからです。からだの成長が止まると眼球も変形するの
が難しいんですね。

ところで、どうして眼球が細長く変形するのでしょうか?

実は眼球が細長い、つまり網膜が後ろにある方が、「近くを見るのが楽」なんです。
眼のピント調節は毛様体という筋肉のおかげでできるのですが、近くを見るときは、毛
様体が力を入れて水晶体を厚くするんでしたね(下図)。

軸性近視2

ところが網膜が後ろにあると、毛様体の力の入れ方は少しで足りてしまう。場合によっ
ては全く力を入れずに近くにピントがあってしまいます。

そうです。楽なんです。力を入れなくても近くにピントが合うんです!

昔なら、テレビやゲーム機、今ならスマホやタブレットなど、近くに長時間ピントを
合わせ続けることで、毛様体が疲れちゃって、毛様体が楽できるように、網膜が後ろに
移動してしまう、眼球が細長くなってしまうんですね。

ある意味、長時間近くを見続ける生活に順応して、眼球が変形してしまうんです。

なぁんだ!便利じゃないか!スマホやタブレットばかり見る現代人にはピッタリだ!
なんて思ってはいけませんよ。

近くを見るだけなら確かにそうですが、遠くにはピントが合わないんですよ。普段の
生活に困ってしまいます。

それに近視がどんどん進むと、例えば「10cmまでしかピントが合いません」なんて
人も珍しくありません。10cmより遠くはピントが合わずにぼやけてしまうんです。
近くが見るのが楽といっても、10cmは近すぎですよね。スマホ見るのも顔に近づけ
すぎ!ってことになります。

そんなことにならないように、視快研でトレーニング、頑張りましょう!!!
アイ・トレーニング視快研 大和センター

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